医院・クリニックの売却
医療法人M&Aの実践ガイド | 診療実績で最高値を引き出す | 2026年版

医院・クリニックの売却は医療ビジネスの買い手(医療法人、大手医療グループ、投資ファンド)が対象です。患者数、診療実績、CQC評価が価格を決めます。
患者数が最重要: 月間患者数 × 単価 = 売却価格の基礎
CQC評価が重要: 「優秀」「良好」で +20-30% プレミアム
医師の人員体制: 常勤医の数と経験年数が信用を左右
バリュエーション: 2-5倍EBITDA(診療科目・患者数による)
医院の強み: 患者データ(カルテ)は看護師や医師が移ればついてくる。このため買い手は医師の継続雇用を最優先とする。
診療科目別のバリュエーション
診療科目 | EBITDA倍率 | 重要評価項目 |
内科・家庭医学科 | 2-3倍 | 月間患者数、リピート率、高齢者比率 |
小児科 | 2.5-3.5倍 | 患者数、夜間診療体制、保護者の信用 |
皮膚科・美容皮膚科 | 3-4倍 | 患者数、自由診療率、リピート率 |
整形外科 | 3.5-5倍 | 患者数、リハビリ施設、手術実績 |
買い手は何を見るのか?
月間患者数: 安定性が重要。前年同月比で見る
患者維持率(リピート率): 60%以上が理想。一度きり患者が多いと減価
CQC評価: 「優秀」「良好」で +20-30%、「改善が必要」で大幅減価
医師体制: 常勤医の人数、経験年数、専門資格
スタッフの安定性: 看護師・事務スタッフの離職率が重要
医院売却の準備
患者データの整理: 月間患者数推移、新規患者数、リピート率
診療実績の書面化: 診療科目ごとの件数、手術実績、検査件数
スタッフ情報の整理: 医師・看護師・事務スタッフの経歴、資格
医療機器・施設の把握: 購入時期、維持状況、更新予定
CQC対応: 「改善が必要」な項目があれば事前に対応
医院売却での注意点
❌ 患者数が減少傾向 - 前年比で負数だと大幅減価
❌ CQC評価が「改善が必要」 - 改善計画を作成・実行する必要がある
❌ 医師が高齢 - 後継医師がいないと売却が難しい
❌ 診療報酬請求の不備 - 監査指摘があると信用失墜
実売却事例
東京内科医院の売却
医院プロフィール: 月間患者数 600人、月間売上 360万円、EBITDA 100万円
特徴: CQC評価「良好」、常勤医1名、患者リピート率 70%
初期評価: 2.5倍EBITDA = 250万円
買い手: 大手医療法人グループが入札
最終契約額: 3倍 = 300万円(患者リピート率と医師継続雇用で加価)
売却期間: 10週間
医院売却のプロセス
ステージ | タイムライン | 重要なポイント |
事前準備(患者データ整理) | 4-5週間 | 月間患者数、リピート率、診療実績 |
買い手探索 | 2-3週間 | 医療法人グループ、投資ファンド |
デューデリジェンス | 3-4週間 | CQC評価、患者データ、財務透明性 |
交渉・クロージング | 2-3週間 | 医師の雇用継続条件、患者データ移譲 |
合計 | 11-15週間 |
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