建設会社の売却
工事請負企業の適正評価と売却戦略 | 2026年版 | 10分で読めます

建設会社の売却は、大型案件の受注残、技術力、許認可が買い手に最も評価されます。
バリュエーションの決定要因: 受注残、利益率、技術者の層の厚さ、許認可
買い手の構成: 大手ゼネコン、地方ビルダー、PE企業、不動産企業
売却期間が長い傾向: 業界特有の手続き、許認可確認に時間がかかる
バリュエーション: 2.5-4.5倍EBITDA(業種・規模による)
建設会社の強み: 大型案件の受注残が評価される。前払い金がある案件は現金に換算される。
建設業でのバリュエーション
事業タイプ | EBITDA倍率 | 重要評価項目 |
大型工事(ゼネコン分野) | 3.5-4.5倍 | 受注残、工事利益率、一級建築士数 |
中堅工事(地方建設) | 2.5-3.5倍 | 地域での信用、リピート案件、利益率 |
特殊工事(鉄骨・大工) | 3-4倍 | 技術力、ISO認証、認定職人数 |
不動産開発(分譲住宅) | 2.5-3.5倍 | 土地保有、販売チャネル、工事実績 |
買い手が重視する評価項目
受注残高: 今後12-24ヶ月の確定案件。これが現金に近い価値
工事利益率: 業界平均5-8%。20%以上なら exceptional
許認可・資格: 建設業許可、品質管理体制(ISO等)
技術者の数と質: 一級建築士、施工管理技士の人数が重要
主要顧客の多様性: Top3客で50%以下が理想
建設会社の売却準備
受注残の透明化: 案件ごとの売上、工期、利益率を明確化
財務透明性: 工事原価の追跡、決算赤字案件の説明
許認可の確認: 建設業許可の有効期限、更新予定を確認
技術者のリスト化: 一級・二級建築士、施工管理技士の名簿、退職リスク
顧客関係の整理: 主要顧客10社との契約状況、リピート率
建設会社での売却リスク
❌ 赤字案件の隠蔽 - 建設業では赤字案件が発生しやすく、隠すと後で問題化
❌ 許認可更新が近い - 有効期限が近いと買い手は投資を避ける
❌ 技術者の流出リスク - キー技術者が退職予定だと大幅減価
❌ 工事瑕疵問題 - 過去の瑕疵クレームは買い手の大懸念材料
実売却事例
東京中堅建設会社の売却
企業プロフィール: 売上 4,800万円、EBITDA 960万円、中堅工事・リモデリング事業
特徴: 受注残 1,600万円(4ヶ月分)、顧客40社、工事利益率 20%
初期評価: 3.5倍EBITDA = 3,360万円
買い手: 大手ゼネコン傘下の中堅企業が入札
最終契約額: 4倍 = 3,840万円(受注残を現金評価で上乗せ)
売却期間: 14週間(許認可確認に時間がかかる)
建設業での売却プロセス
ステージ | タイムライン | 重要なポイント |
事前準備(受注残整理) | 5-6週間 | 案件ごとの利益率、工期確認 |
買い手探索 | 2-3週間 | 大手ゼネコン、地方ビルダー |
デューデリジェンス(技術評価) | 5-6週間 | 許認可確認、工事実績、瑕疵クレーム調査 |
交渉・クロージング | 2-3週間 | 許認可移譲手続き、技術者の継続雇用 |
合計 | 14-18週間 |
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